フィギュアスケートのシニア・ジュニア年齢とは?女子の選手寿命に影響?

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こんにちは、さややです。全日本選手権を見ていると、17歳で「シニア」の選手もいれば、18歳で「ジュニア」の選手もいて、「いくつからシニアなの??」と年齢区分のルールがわからなくなりますね。
当ブログでは、フィギュアスケートの年齢区分と変更されることの意味を、どこよりもわかりやすくお届けします!



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フィギュアスケート、シニアは何歳から?ジュニアは何歳まで?

ルールでは、シニアやジュニアの大会に参加できる選手の年齢がこう決められています。

シニア:15歳以上

ジュニア:13歳以上18歳以下

(ジュニアの下にあるのが、ノービスA:11歳と12歳ノービスB:9歳と10歳)

15歳以上18歳以下は、ジュニアにとどまるのかシニアに移行するのか、自分で決めることができるんです!

鍵山優真、佐藤駿選手が今年16歳でシニアへ移行したのは、来年の北京オリンピック出場をみすえてのこと。

シニアとジュニアでは演技時間や演技構成が大きく変わるため、1シーズン前から移行してなれておこうということなんです。



ISUがフィギュアスケートのシニア年齢制限を17歳に引き上げる?

ISU(国際スケート連盟)がフィギュアスケートのシニア大会に出場できる年齢を現在の15歳から17歳に変更することを検討していることが報じられました!

国際スケート連盟(ISU)がフィギュアスケートのシニア大会に出場が可能となる年齢制限について、現行の15歳から17歳への引き上げを検討することが27日、分かった。同連盟のヤン・ダイケマ会長が豪州紙「The Australian」などに明かした。

(デイリー・スポーツ 8/27(木) )

特に女子選手では第二次性徴期以前の小柄な体のほうがジャンプに有利なのです。

2019年、シニアデビューした15歳のロシアの三人娘(トルソワ、シェルバコワ、コストルナヤ)が主要国際大会の表彰台を総ナメにしたのは記憶に新しいところですね。

でもここのところ、ロシアでは15歳でシニアデビューして華々しい成績を飾るものの、17歳ころから低迷が始まり、18歳ころで早くも一線を引くという残念なことが続いていました。

18歳になったザギトワも2019年末に休養すると「引退か!?」と騒がれてしまいます。

ジャンプだけに関心が集まってしまう現在の風潮は本当に残念です。

確かに4回転の高難度ジャンプはすごい。フィギュアスケートがスポーツである以上、技術の進化は止められないでしょう。

でもフィギュアスケートの演技を見る魅力は、スケーティング技術、表現力など、ジャンプ以外のところにもたくさんあり、それはキャリアを重ねることで磨かれていくものなんです。

ザギトワもこれから大人のスケーターとしてさらに表現と美しさに磨きがかかり、私たちを魅了してくれるはず!

若くしてシニアにあがり、高難度ジャンプが飛べなくなると引退…そんな負の連鎖に誰も続いてほしくありません。



ロシアのフィギュアスケート選手も拒食症に苦しむ

しかし、残念なことに、負の連鎖は10代の若い女子選手を摂食障害などの病気に追い込むほどになっています。

2016年、ロシアのリプリツカヤ選出の引退声明があり、話題となっていました。

彼女は、15歳でロシア代表となり、ソチオリンピックで団体戦金メダルに大きな貢献をした天才少女と呼ばれたスケーターでした。

しかし、それ以降は、体重の変化やケガの影響から不振が続きロシア選手権でも表彰台を逃します。そして、欧州選手権、世界選手権にも出場しなくなります。その間にもロシアの女子シングルには、才能ある若手が次々に登場し、過酷なまでに早いスピードで世代交代が起ります。

母親によると、リプリツカヤ選手は、3か月にわたる、拒食症の治療を受けた後での引退決意と告白しています。そんな彼女も20歳を過ぎて現在は妊娠中であるというニュースが先日報じられましたよね。

また、ソチオリンピック金メダリストのソトニコワは、モスクワでスケートスクールを開くということも報じられていました。その彼女もどこか身体に不調を抱えているようです。

確かに、フィギュアスケートは体重がわずかに増えてもジャンプに影響がでるスポーツです。残念ながら、選手が拒食症に陥るのは珍しいではないのかもしれないという現実を、私たちは知っておく必要があるように思うようになりました。

TVなどで私たちが目にするフィギュアスケートの選手たちの姿は、体重の増加により難易度の高い3回転を跳べなくなることを自覚し、葛藤して対処してきた結果でしかないのかもしれません。

成長期の女子選手の体型の変化は演技に大きな影響を与えています。

ザギトワ、メドベージェワらロシア選手だけではなく、日本でもアメリカでも共通の問題です。

村上佳菜子(むらかみかなこ)さんや本田真凜(ほんだまりん)選手もぶつかった「17歳の壁」について詳しく書いた記事はこちらです。



アメリカのグレイシー・ゴールド選手が拒食症?うつ病も?

アメリカの選手もこのプレッシャーにさらされています。

ブロンドの美貌に華やかな演技で観客を魅了していたグレイシー・ゴールド選手もその一人でした。

「プレッシャーの80%は自分自身が与えたもの」であるとグレイシー本人が話していたようです。私たちがゴールド選手の異変を知るきっかけとなったのが2016年のジャパンオープンの出場辞退の発表の不自然さからであったとされています。

「このところ、氷の上、そして、氷の外で様々な葛藤に直面しており、GPシリーズの準備をする一方で、専門家の助けを借りて、しばらく休養を取ることに決めました」という発表内容でした。後に、この専門家の力を借りるということ意味がわかり始めるのですが、、、。

ゴールド選手は2012年世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得し、最も才能のあるアメリカの女子スケーターと注目されるようになります。そして、2014年のソチオリンピックで総合4位とメダルまであと一歩まで迫りました。翌年のNHK杯で優勝すると、そのまま勢いに乗り全米選手権でも優勝します。

その後も、再度、全米でタイトルをとります。その実力と華やかな容姿で、ゴールド選手は世界中のフィギュアスケートファンを虜にする選手となりました。

が、世界選手権においては、2015、2016年共に4位に終わっています。確かに2015年のシーズンは、深刻なスランプに直面していました。グランプリシリーズの2大会ともにメダルに手が届かず、全米選手権20016に出場にするものの6位に終わってしまいます。そして、ソチオリンピックから師事していたコーチのフランク・キャロルが突如としてマスコミの前で辞任を発表するのです。

それ以降、実際、ゴールド選手は、メダリストとなるべきソチから平昌オリンピックへと進む過程で摂食障害やうつ病、不安障害に苦しみ、最後には、フィギュアスケートの表舞台から姿を消していきました。2016年のジャパンオープンで彼女の演技を見らなかった時、これ程までも、複雑で大きな問題に彼女が直面しているなど考えもしませんでした。まさか、あのゴールド選手が!という驚きです。

そんな彼女は全米フィギュアスケート協会の手も借りて摂食障害の入院治療プログラムを受け、 2018年のGPロステレコム杯で再び国際舞台に返り咲いています。この当時、彼女の復帰にフィギュアスケートファンも沸き立ちましたが、彼女のコンディションは3回転ジャンプも辛うじて降りられる状態で、体型も含めて数年前の彼女とは別人のようでした。

復帰したグレイシー・ゴールド選手でしたが、この大会ではフリーの演技を棄権、そして2019年の全米選手権も棄権し、残念ながら2018-19シーズンは本格復帰を果たせませんでした。




そして迎えた2019-2020シーズン。彼女は11月15.16日に行われたアメリカ東部地区選手権で3位に入ります。これにより、体調不良やケガがなければグレイシー・ゴールド選手は3シーズンぶりに全米選手権復帰となりました。過去に、2度も優勝を果たし世界を舞台に戦ってきた選手が地区予選に出ているなんて、誰が想像できるでしょうか。かつての自分自身にプレッシャーをかけて、自滅していたゴールド選手から、この強さも想像できません。これ程までも、人が変われるのかと、彼女のとてつもない変貌ぶりに逆に驚かされていました。

しかし、グレイシー・ゴールド選手は、「私は心からこのチームを誇りに思います。彼らは限界を引き上げてくれます。」とあります。グレイシー・ゴールド選手が現在とても前向きに競技に取り組み、ひとつずつ復活への階段を上っていることが分かりますよね。

そんななかで、病を乗り越え、カムバックしたグレイシー・ゴールド選手は称賛に値します。

かつてはオリンピアンであり(団体のメダリスト)、全米女王で、世界トップクラスで戦ってきた選手です。華も知名度もあるので競技から去っても引く手あまただったに違いないはずです。

そんな選手が以前と同じようなレベルで演技できないにもかかわらず競技に復帰して、さらに全米選手権出場権を獲得するまでになるにはどんなに厳しい道程だったか・・・。

美しい顔立ちが注目されがちなグレイシー・ゴールド選手ですが、諦めない強い心こそが彼女の真の美しさなのではないでしょうか?

2020年全米選手権に出場するまでのみちのりはこちらの記事が詳しいです。

多くの才能ある選手が長く競技を続けられるように、祈ってやみません。



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